奈良県生駒市にお住まいのN様よりご依頼をいただき、外壁塗装、屋根塗装、ベランダの防水工事、外塀塗装の全面リフォームを行いました。
長年住み続けた大切なお住まいを、これからも安心・安全・快適に保つためのメンテナンス。美観の向上と建物の保護の両面から丁寧に施工を進めました。
こちらが施工前のN様邸の様子です。近くで見ると外壁の色褪せやチョーキング現象、屋根の色落ち、ベランダの汚れや防水層の劣化、外塀の黒ずみなどが確認できます。
特に外壁と屋根の塗膜の劣化は、紫外線や雨風にさらされて長年蓄積してきたものです。塗装による保護が切れた状態になると、ひび割れや雨漏りといったトラブルにもつながりかねない状態でした。
専用ローラーやスポンジを使って、模様色をランダムにのせていきます。この模様色が、自然な石目調や木目調の陰影を演出します。色ムラやタッチ感がデザインの鍵となるため、職人のセンスと技術が問われる工程です。模様付けに続いて、さらに異なるトーンの色を加えることで、より立体的で本物の素材感に近づきます。この色重ねにより、外壁に高級感や深みが生まれます。
今回使用した「ワールドセラグランツW」は、耐候性に優れ、長期にわたり美しさを保てるラジカル制御型塗料です。さらに、セルフクリーニング効果も期待でき、雨で汚れが流れる機能も備えています。
デザイン部分には、3色のWBアート仕上げを採用しました。外壁の立体感が増し、個性的かつ高級感のある外観に生まれ変わりました。
WBアート仕上げは3色の色使いによる模様付けのため、職人の技術と丁寧な作業が不可欠です。ローラーの塗り分けによるグラデーションの表現にこだわり、外壁に自然な陰影と重厚感を持たせました。
屋根は紫外線を最も受けやすい部分であり、劣化スピードも早くなります。今回のN様邸では、既存のカラーベスト屋根がノンアスベストタイプの可能性があったため、割れやすいという特性に配慮し、作業には細心の注意を払いました。
モスグリーンのカラーは周囲の自然とも調和し、落ち着きと上品さを与えてくれます。
【注意点】
ノンアスベスト屋根は従来のアスベスト入りに比べて強度がやや劣るため、塗装中に踏み割れを起こさないよう、足場の位置や荷重分散にも工夫が必要です。今回は屋根上での補修箇所確認と、慎重な歩行を徹底して対応しました。
外塀は外観の第一印象を決める重要なパーツ。汚れが目立ちやすい場所でもあるため、汚れに強く、防藻・防カビ性能に優れたアートフレッシュを選定しました。
AF1061のカラーは、外壁の17-80Fと調和する明るめのトーンで統一感を演出。塀全体に落ち着きと品のある風合いが加わり、お住まいの印象を格段にアップさせます。
メリット:
ベランダの防水層は、見えにくい部分ながら、雨漏りを防ぐための非常に重要なポイントです。防水層の劣化を放置してしまうと、建物内部への浸水リスクが高まり、修繕費用もかさんでしまいます。今回のように、早めのメンテナンスで美観と機能性を同時に取り戻すことができます。防水層の状態が気になる方は、お気軽にご相談ください。
今回の工事は、外壁・屋根・ベランダ・外塀と、外まわり全体にわたりました。ひなたペイントでは、各部材の状態を丁寧に診断した上で最適な塗料・工法を選定し、長持ちする仕上がりを追求しています。
N様からも家全体が新築のように蘇り、お喜びの声をいただき、私たちも非常にやりがいを感じる施工となりました。