まずは今回のポイントであります熱ぶくれの処理を行なっていきます。
熱ぶくれとは?
ダイワハウス住宅の外壁には年代によっては熱可塑性アクリル樹脂というコーティングが施されている外壁があります。この熱可塑性アクリル樹脂の上から塗装した場合に「熱ぶくれ」「溶剤ぶくれ」が起きることがあります。
強い日射を受ける夏場などに熱可塑性アクリルが伸縮することで塗膜の下に空気層が出来ることでふくれてくる。
熱可塑性アクリルの上に溶剤系(シンナー)塗料を塗った場合に熱可塑性アクリルがやられてしまい、溶けてしまってふくれてくる。
カワスキなどを使い、気泡をキッチリと処理していきます。
それでは丁寧に洗浄を行ない、外壁塗装の作業に入っていきます。
今回、外壁塗装に使用するのはワールドセラグランツW(KFケミカル)です。
下地調整にカチオンシーラーを入れての3工程3回塗りになります。
ベース色の色番は19-75Cです。 とても良いお色なので、オススメです。
下地調整にカチオンシーラーを入れての3工程3回塗りになります。
元々は一色の外壁でしたが、今回は一階と二階の間の帯部分を色分けしていきます。
そして、さらに凹凸で色分け(Wトーン)を行ないタイルを張ったような高級感のある仕上げを目指しました。
帯の目地部分の色番 | 帯のトップの色番 |
---|---|
22-50B | 19-40B |
すごく良い感じで上品な色合わせとなりました。
外塀は剥離箇所の処理を行ない、左官補修を致しました。
パターンを付けて補修した箇所の見た目のバラつきを抑えてから塗装致しました。
こちらは湿気を逃しやすい塗料を選択し、エスケー化研のアートフレッシュを採用致しました。
こちらも補修後、3回塗りで仕上げていきます。
今回は築年数や劣化状況から先を見据えて、屋根はカバー工法での工事を行なうこととなりました。
それに伴い雨樋もボリュームのあるものに変更致しました。
理由は屋根が二重になることでの高さ、傾斜の変化があることや水弾きがよくなることによる雨水の流れの速さの変化にも対応出来るようにです。
屋根専門の職人の丁寧な作業でこちらもキッチリ仕上がりました。
ベランダ防水は既存が塩ビシートでした。
ハウスメーカーのお家の場合既存が塩ビシートであることが多いかと思います。
既存を捲ってやりかえる方法も御座いますが、費用は結構掛かります。
既存の状態も見極めた上で、今回は塩ビシート防水の上からでもウレタン防水が可能なZHEK工法にて防水を行ないました。
そして、最後にシーリング工事です。
使用するのはオート化学のオートンイクシードです。
今回は塗装が終わってから施工する化粧打ちでの施工で、シーリングは全撤去、打ち替えです。
シーリングの上に塗装を行わない為、色合わせが重要です。現場にて塗り上がりの色とシーリングサンプルを照らし合わせてベストな色を選びます。
特にダイワハウスのお家でシーリングの本数が多いので、シーリングの色が見た目に大きく影響します。
完成を見て一安心。今回もバッチリな色合わせです。帯の部分もバッチリです。
お客様にも素敵な仕上がりとご満足頂き、私共も大変嬉しく思います。
お家を守るうえで、必要な塗装工事。1番大切なのは工事内容です。
ひとつひとつの丁寧の積み重ねで工事の質は変わります。
そして、施工後10年、20年は付き合っていく見た目、私たちは外観も同じくらい大切に致します。