一つ目は外壁の凹凸2色塗り(Wトーン)での施工です。 現状凹凸が2色分けされている外壁を一色で塗りつぶしてしまうのは勿体ない。そこで、今回は凹凸を2色に色分けして今とはまた少し違った色のタイル調に仕上げていきます。 |
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二つ目のポイントはガスケット部分の下処理です。 ハウスメーカーのお家にはよくシーリング部分にガスケットが使われています。そちらの処置方法なども含めてご紹介していきます。 |
塗装前の外壁はこのような色でした。
お客様と打ち合わせをして、奇抜な色分けではなく、なるべく自然な仕上がりになるようにと見本板を並べて現場で色合わせを致しました。
周りの家を見渡したり、過去の施工事例を見たり、ネットで色々な家を調べたりして凹、凸の2色を選びました。
外塀やガレージ土間、タイル部など、洗浄可能な箇所もついでに高圧洗浄でキレイにしちゃいます。
お家がキレイになった時、他が汚れていると気になりますからね。
ガスケットというのは、ゴム状のものが多く、柔軟性を持たせるために可塑剤が含まれています。
この可塑剤が含まれる製品の上に、そのまま塗装を行ってしまうと可塑剤の油分のようなものが化学反応を起こし、塗膜に浸透、移行してきてしまい塗膜がいつまでも完全硬化せずに軟化た状態になります。
そうすると、表面のべたつきが続き、ほこりを吸着してしまい、黒ずみの原因となってしまいます。
その為、下塗りの時点で可塑剤入りのガスケットに対する適した下塗りが必要です。
そこで使うのが、今回のガスケットプライマーです。
今回、外壁に使用する塗料は、KFケミカルのワールドセラグランツWです。
まずは目地色(色番N-35)を使って3工程を行ない、しっかりと外壁を仕上げていきます。この時点でも塗装としては既に仕上がっている状態です。
塗りたては白っぽく見えますが、乾くとこのようなグレーに仕上がります。
濃過ぎず、薄過ぎずの丁度良い、心地の良い色分けとなりました。
屋根も塗装前に割れなどの補修をきっちりと行ないます。
屋根に使用するのは、KFケミカルのワールドセラルーフです。
築20年という事で下地調整はファイン浸透シーラー(日本ペイント)を使用して2回塗りを行ないます。下地調整材を2回塗ることで、吸い込みムラを抑えたり、仕上がりの艶感が違ってきます。下地が大事とはこういうことです。
附帯の塗装工事も終えて、全ての工事が完了致しました。
お客様にも思ったよりも素敵な仕上がりとご満足頂き、私共も大変嬉しく思います。
お家を守るうえで、必要な塗装工事。
1番大切なのは工事内容です。
しかし、施工後10年、20年は付き合っていく外観も同じくらい大切に致します。
今回は凹凸2色塗りとガスケットプライマーを使用した現場をご紹介致しました。