


まず、屋根塗装は既存の屋根材を活かしながら、表面の保護や美観向上を目的に塗膜を形成する工事です。耐久性を延ばし、見た目を整える効果があります。一方で、なおすのはあくまで「表面」であり、屋根材そのものの劣化が進んでいる場合は根本的な改善にはなりません。
一方、屋根カバー工事(重ね葺き)は、既存の屋根材の上に新しい金属屋根材を重ねる方法で、屋根そのものを新しくするイメージに近い工事です。屋根材を撤去しないため、葺き替えより費用を抑えられ、断熱・遮音などの性能も向上します。ただし、既存屋根の状態が悪すぎる場合や、下地の腐食がひどい場合は施工できないことがあります。
① 屋根材の劣化状況
軽度~中程度の劣化なら塗装で十分なケースが多いです。具体的には、表面の色あせ、軽いチョーキング、軽微なひび割れ程度なら塗装で再生できます。一方で、スレート屋根が反り返っている、割れが多い、棟板金の腐食が激しい、雨漏りがすでに起きているといった場合は、塗装しても数年で再劣化が進む可能性があります。その場合は、カバー工事を検討したほうが長期的に安心です。
② 予算と将来のメンテナンスコスト
屋根塗装は初期費用を抑えられるため、コストを最優先するなら候補になります。ただし、10年程度で再塗装が必要になるケースが多いです。
カバー工事は費用が塗装より高めですが、耐久性は20~30年ほど期待でき、今後のメンテナンス回数を減らせます。長く住む計画がある場合は、結果的にコスパが良くなることもあります。
③ 屋根の断熱・遮音性能を改善したいか
断熱性能を高めたい、夏の暑さ対策をしたいというニーズがあるなら、金属屋根材を重ねるカバー工事が有利です。遮音性も向上するため、室内環境の改善効果があります。塗装でも遮熱塗料を使えば暑さ対策はできますが、効果はカバーには及びません。
④ 雨漏りの有無
雨漏りしている場合、屋根塗装は根本的な解決にはなりません。原因が棟板金や防水紙にあるなら、カバー工事で下地ごと保護する方が確実です。
● 屋根塗装が向いている家
● 屋根カバー工事(重ね葺き)が向いている家
あなたの家に最適な方法は、最終的には現地調査での屋根材の状態判断によります。もし現場を拝見できれば、屋根の下地、棟板金、雨漏りリスク、劣化の進み具合を踏まえて、**「塗装で十分か」「カバーの方が長持ちするか」**を具体的にお伝えできます。
