「お隣さんはもう30年も屋根を塗り替えていないのに、うちはまだ15年。じゃあ、まだまだ大丈夫じゃない?」
このように思う方は多いかもしれません。しかし、屋根の塗装や防水機能の寿命は、見た目や年数だけでは判断できません。実は“お隣が大丈夫そうに見える”というのは、意外と危険な判断材料なのです。
屋根塗装の耐久年数は、一般的に8〜15年程度が目安と言われています。
また、沿岸部や日差しの強い地域では、塗料の劣化が早く進みます。お隣の家が同じ築年数でも、屋根の種類や塗料の質、立地条件が違えば寿命も変わるのです。
屋根は普段目にする機会が少ないため、「遠目では綺麗に見えるけど、近くで見ると塗膜が剥がれている」ということも珍しくありません。
特に注意したいのは以下のサインです。
こうした劣化を放置すると、屋根材そのものが傷み、防水機能が失われて雨漏りに直結します。
屋根塗装は、ただ見た目を綺麗にするだけでなく、防水と保護が最大の目的です。
15年経過している場合、塗装の保護膜はすでに弱くなっている可能性が高く、放置すれば屋根材の張り替えや下地修繕が必要になることも。その場合、塗装だけなら数十万円で済む工事が、葺き替えとなると数百万円規模に跳ね上がります。
大切なのは、「お隣がやっていないから」ではなく、「自分の家の状態はどうか」で判断することです。
おすすめは10年ごとの専門業者による点検。ドローンや高所カメラで安全に撮影し、塗膜や屋根材の状態をチェックできます。点検自体は無料の業者も多く、早期に劣化を発見できればコストを大きく抑えられます。