外壁塗装を検討するとき、多くの方がまず気になるのが「どの塗料を使うのか?」という点ではないでしょうか。テレビCMで見かける大手メーカーの塗料、インターネットで話題の高性能塗料、遮熱や防カビ、防汚機能に優れた製品など、世の中にはさまざまな塗料メーカーと製品があります。
しかし、実際に塗装会社に相談してみると、「その塗料は扱っていません」と言われることが少なくありません。「えっ?塗料会社はたくさんあるのに、どうして?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
今回は、なぜ塗装会社によって扱っている塗料が異なるのか、その理由をわかりやすくご紹介します。
塗装会社は通常、特定の塗料メーカーや販売代理店と契約して塗料を仕入れています。仕入先を一本化することで、安定した価格・供給を確保しやすくなるのです。そのため、あるメーカーとは取引していても、別のメーカーの塗料は仕入れルートがなく、対応できないというケースがあります。
また、地域によっては、特定の塗料メーカーの流通が弱く、地元業者にとっては「手に入れにくい」「取り扱いが難しい」といった理由もあります。
塗料によっては、施工方法に特殊な技術や知識が求められる製品もあります。たとえばフッ素塗料や光触媒塗料、無機塗料などは、正しい施工をしなければ本来の性能が発揮できません。
そのため、メーカーが認定した施工店のみが扱える製品もあり、認定を受けていない会社では取り扱いができない場合もあるのです。
塗装会社は、自社で実績のある塗料を中心に提案する傾向があります。それは、過去の施工例から耐久性や不具合の傾向を把握しており、自信をもってお客様におすすめできるからです。
逆に、使用経験のない塗料だと、保証対応や施工中のトラブル対応に不安が残るため、あえて扱わないという方針の会社もあります。
塗料は種類によって価格帯が異なり、同じグレードでもメーカーによってコストが違います。塗装会社としては、なるべく仕入れコストを抑えつつ、品質の良い塗料を選ぶ必要があります。
そのため、あえて自社が仕入れやすく、在庫管理しやすいメーカーに絞って取り扱っている場合があります。新しいメーカーの塗料を取り寄せることもできますが、通常よりも高額になったり、納期がかかることがあるため、提案の選択肢に入れないケースも。
塗料メーカーの中には、大手で実績がある企業もあれば、比較的新しいメーカーや地域密着型の会社もあります。塗装会社側が「このメーカーはサポートがしっかりしている」「品質にブレがない」と信頼しているメーカーにこだわることも。
逆に、過去にトラブルがあった塗料やメーカーに対しては「もう扱わない」と判断することもあります。こうした経験に基づく選別も、取り扱い塗料の違いに反映されています。
塗料選びはとても重要ですが、それと同じくらい「塗装会社選び」も大切です。
信頼できる業者であれば、取り扱っている塗料の中で、お住まいに最適なものを提案してくれます。
もし特定の塗料にこだわりがある場合は、事前に「この塗料を使いたい」と相談し、その塗料に対応している業者かどうか確認しましょう。
ひなたペイントでは、お客様のご希望に寄り添いながら、各種塗料メーカーの中から最適なご提案をいたします。特定の塗料をご希望の方も、ぜひお気軽にご相談ください!