最近、急に天気が崩れて、バケツをひっくり返したような雨が降ることが増えていませんか?気温が高く湿度も高いこの季節、夕立やゲリラ豪雨といった突発的な激しい雨が多発しています。そんなとき、私たちの家を守る大切な役割を担っているのが「雨樋(あまどい)」です。
しかし、樋は普段あまり目にすることがなく、雨が降って初めて「なんだか水があふれてる?」と気づくことも。今回は、そんな「樋のつまり」や「水漏れ」の原因と、梅雨や夏の急な雨に備えるための点検ポイントについてお話します。
雨樋が詰まると、家にはどんな影響があるのでしょうか?まず考えられるのが「雨水のあふれ」です。本来であれば、屋根に降った雨水は雨樋を通って地面へとスムーズに排出されるのですが、落ち葉やゴミ、砂ぼこりが溜まっていると、樋の中を水が流れず、オーバーフローを起こします。
このあふれた水が軒先や外壁にかかり続けることで、次のような被害につながる恐れがあります。
特に強い雨のときは、一気に大量の水が流れ込むため、詰まりがあると排水が間に合わず、樋そのものが外れてしまうこともあります。
では、樋の点検はいつ、どのように行えばよいのでしょうか?
おすすめのタイミングは「雨が降る前」。つまり、梅雨入り前や台風シーズンが本格化する前の今がベストです。以下のポイントを参考に、セルフチェックや専門業者への依頼を検討してみてください。
自分でできるチェックポイント
ただし、無理に屋根に登ったり高所で作業するのは非常に危険です。脚立を使う場合も、必ず安全を確保してください。
プロに点検や清掃を依頼すると、樋の詰まりや損傷だけでなく、屋根や外壁の劣化までトータルに確認してもらえるのが利点です。また、高所作業にも慣れているため、安全かつスピーディーに対応してくれます。
費用の目安としては、一般的な住宅の雨樋清掃で1〜3万円程度が相場です。小さな出費に感じるかもしれませんが、放置して大きな補修が必要になるより、結果的には経済的です。
外壁や屋根の塗装と違い、雨樋は家の「脇役」に見えるかもしれません。でも、いざというときには、大切な住まいを守る「縁の下の力持ち」なのです。
梅雨や夏の嵐の前に、ぜひ一度、雨樋の点検をしてみてください。それが、あなたの大切な家を守る第一歩になります。
自然の力は想像以上に強力です。しっかり備えて、安心して梅雨・夏を迎えましょう!