外壁や窓まわりなど、住宅のいたるところに使われている「コーキング材(シーリング材)」。このコーキングが、経年劣化などによって亀裂が入ったり、はがれたりすることがあります。
「ちょっとのひび割れくらい、放っておいても大丈夫かな?」
そう思っていませんか?
実は、コーキングの劣化を放置すると、住まいに大きなトラブルを引き起こす可能性があります。この記事では、コーキングの亀裂やはがれが引き起こす具体的な問題や、放置によるリスクについて詳しく解説します。
コーキングは、外壁の継ぎ目やサッシの周囲などに充填され、防水性・気密性を保つために使われています。
特に以下のような重要な役割を担っています。
このように、コーキングは「家を守る最前線」にあるといっても過言ではありません。
1. 雨漏りのリスクが高まる
コーキングの隙間から雨水が侵入すると、壁内部や構造材まで水が染み込みます。
放置すればするほど雨漏りのリスクが増し、壁紙のはがれや天井の染み、さらには建材の腐食にもつながります。
2. 建物の寿命が縮む
侵入した水分は、木材の腐食や鉄部のサビを引き起こします。
構造にダメージが及べば、建物全体の耐久性が落ち、本来よりも早くリフォームや建て替えが必要になることも。
3. カビ・ダニの発生
湿気がこもりやすくなることで、カビやダニが発生しやすくなります。
これは見た目だけでなく、アレルギーや喘息など健康被害の原因にもなり得ます。
4. 光熱費の増加
コーキングが劣化して隙間ができると、外気が室内に入りやすくなり、冷暖房効率が悪化します。
その結果、無駄な光熱費がかかる原因になります。
以下のような症状が見られたら、コーキングのメンテナンス時期です。
早めに発見し、対応することが被害を最小限に抑えるポイントです。
コーキングの亀裂やはがれは、一見すると小さなことのように思えますが、放置すればするほど、大きなトラブルにつながります。
雨漏り、構造の劣化、健康被害、光熱費の増加……。
そうなる前に、定期的な点検とメンテナンスを心がけましょう。
特に築10年以上の住宅や、前回の塗装から年数が経っている場合は、外壁塗装とあわせてコーキングの打ち替え・打ち増しを検討するのがおすすめです。
「少しのひび割れだから大丈夫」と思わずに、早めの対応で大切な住まいを守りましょう!