



今回は、北葛城郡にお住まいのヘーベルハウス住宅にて行った外壁塗装工事の事例をご紹介します。
ヘーベルハウスは高い耐久性と重厚感のあるデザインで人気の住宅メーカーですが、外壁に使用されている「ALCパネル(軽量気泡コンクリート)」は、実は定期的なメンテナンスがとても重要な素材です。
今回の工事では、外壁や付帯部分、さらには外塀・ベランダ・玄関扉までトータルで塗装を行い、お家全体が新築のような明るさと統一感を取り戻しました。
施工前の外壁は、ALC特有の目地部分のシーリング劣化や、表面の色あせが見られました。
また、ボンタイル仕上げ特有の凹凸部分には汚れや苔が付着しており、遠目から見るとややくすんだ印象でした。
ベランダ手すり壁やパラペット部分の塗膜も紫外線の影響でチョーキング(粉化)を起こしていました。
ALCは吸水性の高い素材のため、シーリングのひび割れや塗膜の劣化を放置してしまうと、そこから雨水が内部に侵入しやすくなります。この状態を長く放置してしまうと、内部鉄筋の腐食やパネルの膨張・ひび割れを引き起こす可能性もあるため、今回のタイミングでのメンテナンスは非常に適切でした。
外壁の下地はボンタイル仕上げ(ALC)でしたので、まずは高圧洗浄で汚れをしっかり落とした後、密着性を高めるカチオン系下塗り材を丁寧に塗布しました。
その上から、「グランセラトップ」3回塗りで仕上げています。

グランセラトップは高耐候性のハイブリッドシリコン系塗料で、紫外線や雨風に強く、長期間にわたって美観を維持できるのが特長です。
また、微汚染性にも優れており、凹凸のあるボンタイル面にも密着しやすく、汚れが付着しにくいというメリットもあります。
カラーはND-174を採用。
明るすぎず落ち着いたベージュトーンで、どんな外構や植栽にも馴染みやすい人気の色です。
塗装後は全体がワントーン明るくなり、清潔感のある上品な外観に生まれ変わりました。
ALC外壁にとって最も重要なのが「シーリング補修」です。
ヘーベルハウスの外壁目地は建物全体に渡って細かく入っており、その量も多いため、劣化が進むと雨水が入りやすくなります。
今回は、ポリウレタン系シーリング材を使用した先打ち(増し打ち)施工を実施。
プライマーで下処理をした後、新しいシーリングを充填し、弾力性と防水性を回復させます。
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柔軟性のあるポリウレタン材はALCとの相性も良く、長期的にひび割れを防ぐ効果があります。
外塀部分も同時に塗装を行いました。
メインカラーはND-102、笠木部分にはND-342を採用し、建物本体とのバランスを意識した配色にしました。
全体を一新することで、建物と外構の統一感が生まれ、より洗練された印象に仕上がります。
塀のひび割れ補修もあわせて実施し、塗料の密着を高めるために下地調整もしっかりと行っています。
塗装後は防汚性が向上し、雨筋汚れがつきにくい表面に仕上がりました。

ベランダの手すり壁は外壁と同じくND-174で統一しました。
パラペット部分も同系色で仕上げ、全体にまとまりを持たせています。
さらに、樋・雨戸・クーラーホースカバー・換気フードなどの付帯部もすべて塗り替え、細部に至るまで新品のような輝きを取り戻しました。
玄関扉も塗装を施し、木目を活かした重厚感ある風合いになりました。
来客時の第一印象が変わる、見た目にも温かみのある仕上がりとなりました。
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今回の北葛城郡のヘーベルハウス外壁塗装では、外壁から付帯部分・外構までトータルにリニューアルすることで、建物全体が明るく若返りました。
特にグランセラトップの艶やかで上品な仕上がりと、ND-174の落ち着いた色合いが見事に調和し、高級感のある雰囲気に生まれ変わっています。
ヘーベルハウスのALC外壁は、適切な時期に正しい施工を行うことで、長く快適に暮らせる住まいを維持できます。
「外壁の色あせやシーリングの劣化が気になる」「ひび割れが見えてきた」という方は、ぜひ一度、ひなたペイントまでご相談ください。経験豊富な職人が、素材に最適なプランで大切なお住まいを守ります。