
外壁塗装は家の美観を保つだけでなく、建物を守るために非常に重要な作業です。しかし、塗装の知識や技術が不足していると、仕上がりが思うようにいかず、後悔することもあります。今回は、外壁塗装でよくある失敗例を紹介し、それを次回に生かすためのポイントについて解説します。
よくある外壁塗装の失敗例
1. 塗装がすぐに剥がれる
外壁塗装後、数年も経たないうちに塗膜が剥がれてしまうことがあります。これは、下地処理が適切に行われていないことが原因の一つです。
主な原因:
- 汚れやホコリを十分に落とさないまま塗装した
- 旧塗膜が劣化していたのに適切な下地処理をせずに塗装した
- プライマー(下塗り)を省略した、または適切でないものを使用した
次回に生かすポイント:
- 高圧洗浄やケレン作業でしっかり下地を整える
- 下地の状態に適したプライマーを使用する
- 施工業者に下地処理の方法を確認し、手抜きがないかチェックする
2. 色がイメージと違った
カタログや小さな色見本で選んだ色が、実際に外壁に塗られたときに「思っていた色と違う」と感じることがあります。
主な原因:
- 室内の照明下で色を選んだため、外の自然光での見え方を考慮していなかった
- 小さなサンプルでは判断が難しく、大面積に塗ったときの印象が異なった
- 経年変化による色褪せやツヤの変化を考慮していなかった
次回に生かすポイント:
-
A4サイズ以上の大きな色見本を取り寄せ、屋外で確認する
- 試し塗りを依頼し、実際の壁面に塗った際の色味を確認する
- ツヤの有無や経年変化を業者と相談しながら決める
3. 塗装のムラやひび割れが発生
塗装後にムラができたり、ひび割れが発生したりすると、仕上がりが美しくないだけでなく、防水性能にも影響が出ます。
主な原因:
- 塗料の希釈率を誤ってしまった
- 塗装の回数が不足していた(適正な塗布量を守っていなかった)
- 施工時の気温や湿度が適切でなかった(気温が低すぎる、湿度が高すぎる)
次回に生かすポイント:
- 塗料メーカーの仕様書を確認し、適正な希釈率と塗布量を守る
- 必ず2回以上の塗り重ねを行い、均一な厚みを確保する
- 天候が安定した時期に施工を依頼する
4. 施工業者選びに失敗した
安さを優先して業者を選んだ結果、施工が雑だったり、手抜き工事をされたりするケースもあります。
主な原因:
- 相見積もりを取らずに一社のみに依頼した
- 施工実績を確認せず、業者の評判を調べなかった
- 契約前に工事内容の詳細を確認しなかった
次回に生かすポイント:
- 複数の業者から見積もりを取り、比較検討する
- 過去の施工事例や口コミを調べ、信頼できる業者を選ぶ
- 施工内容や保証について細かく確認し、書面で残しておく
まとめ
外壁塗装の失敗は、事前の準備や業者選びを慎重に行うことで防ぐことができます。今回紹介したポイントを踏まえ、次回の塗装ではより満足のいく仕上がりを目指しましょう。
外壁塗装は決して安い工事ではありません。だからこそ、適切な施工と長持ちする塗装を実現するために、慎重に計画を立てることが重要です。ぜひ、この経験を次回に生かし、理想の外壁塗装を実現してください!